全体 紋章の彫です。7本全て同じ家庭から出たものです。貴族の家系を表すクレスト(大紋章の上部にある家族を表す部分で、日本の家紋に相当します)で、右手が薔薇の花を1輪持っているデザインです。 手彫りでこれだけ細かく彫っていくのは大変な作業です。現在では手彫りのイニシャルを注文するのもかなりお値段がかかります。とても繊細な紋章を小さなスプーンに施しているのは、時間がたっぷりあり、また上流階級が大変な財力を持っていた戦前ならではです。 刻印部分 一番小さい3本はすべて1926年のエレキントン社製のスプーン。復古調デザインが好まれた時期の物で、ラットテイルスタイルになっています。